夫が1700万円を溶かした話。信用取引の失敗と、そこから立て直すまでのリアル

お金の失敗談

なぜ信用取引を始めたのか

コロナ禍で株の値動きが激しかった時期、夫は興味本位で株を始めました。最初はビギナーズラックもあり、800万円ほどプラスになりました。「意外といけるかも」そう思い始めた頃、ある著名な個人投資家が信用取引を使っていることを知ります。

勉強もせずに「あの人がやっているなら自分もできる」と思ってしまったのが、そもそもの間違いでした。

信用取引は、使い方を誤ればレバレッジ分だけ損失も膨らむ、上級者向けの取引手法。ビギナーズラックで調子に乗っていた夫には、そのリスクが見えていませんでした。

1回目の損失・2021年1200万円

夫が株をしていることは知っていました。「うまくいっている」という話は聞いていたけれど、正直あまり信じていませんでした。きっと強がっているんだろう、儲かってはいないけどちょっと損しているくらいだろう、と思っていました。

夫は倹約家で、独身の時は貯金が趣味のような人でした。だから、信用取引とかレバレッジとか、そういうリスクの高いことをしているなんて夢にも思いませんでした。使っていい上限額も二人で決めていたし、まさかそんなことになっているとは、考えてもいませんでした。

そんなある日、突然言われました。

「1200万円、なくなった」

頭が真っ白になりました。しばらく何も言葉が出てきませんでした。

怒りももちろんありました。でもそれ以上に「これからどうなるんだろう」という恐怖の方が大きかったです。子どもを抱えて、この先やっていけるのか。

夫は反省し、「絶対にもうしない」と約束しました。二人で働けばなんとかなる。そう思って、許すことにしました。

「もうしない」という約束

あれから夫は株をやめました。少なくとも、私はそう思っていました。

「絶対にもうしない」という言葉を信じていました。1200万円という大きな損失を経験して、さすがに懲りたはずだと。

そして2年が経ちました。

2回目の損失・2023年500万円

2023年、夫の様子がおかしいと気づきました。

元気がない。なんとなく暗い。「どうしたの?」と聞いても「なにもない」と言うばかり。でも明らかにいつもと違う。

問い詰めました。

「…また、やってしまった。500万円。」

言葉が出ませんでした。今度は頭が真っ白というより、全身から力が抜けていくような感覚でした。

「絶対にもうしない」って言ったのに。あの約束は?

裏切られた、という気持ちでした。そして怖くなりました。この人はこれからも嘘をつくかもしれない。嘘をつく人と、家族ではいられない。

離婚も、考えました。

はなの気持ち

しばらくは泣きました。めちゃくちゃ泣きました。

悔しいし、悲しいし、怒りもある。でも一番つらかったのは、信じていた人に裏切られたという事実でした。

お金の問題よりも、嘘をつかれていたことの方が、ずっとずっと苦しかった。

それでも、逃げずに夫と話し合いました。「なぜまたやったのか」「これからどうするのか」「もう二度と隠し事はしないと約束できるか」。感情的になりながらも、向き合いました。

そして話し合いの結果、証券口座・銀行口座・クレジットカード、全ての管理を私が引き受けることにしました。「管理する」ということが、私なりの再出発の条件でした。

離婚を踏みとどまれたのは、子どもたちが父親のことを大好きだったから。それだけでした。子どもたちの顔を見るたびに、「家族を壊したくない」という気持ちが、怒りを少しだけ上回っていました。

夫の気持ち

今となっては、夫も笑って話せるようになりました。

ただ、話し合いの中で驚いたことがありました。夫いわく、「独身時代に自分が貯めたお金だから、自由に使っていいと思っていた」というのです。

えっ😦結婚したら二人の資産じゃないの?と思いましたが、そういう感覚の人もいるんですよね。お金の価値観って、ちゃんと話し合っておかないと全然違うことがある。それも今回学んだことの一つでした。

「本当に申し訳なかった」と夫は言っています。勉強もせずに人の真似をして、約束も破って。笑えない話だけど、今は笑える。それだけ時間が経ったということだと思います。

今の夫はインデックス投資のみ。派手な取引は一切しません。失敗した人間が、一番リスクを知っている。今の夫を見ていると、そう思います。

そこからどう立て直したか

まずやったのは、固定費の見直しです。

車を売って、保険を解約して、携帯を格安SIMに。電気・ガスも乗り換えました。「なんとなく払い続けていたお金」が思ったよりたくさんあって、これだけでもかなり家計が楽になりました。

そして一番大きかったのが、インデックス投資を始めたことです。

実は私、投資自体は独身時代からしていました。銀行勤めの妹に教えてもらって、外貨投資や個別株を経験していたんです。リーマンショックで株が安くなった時に投資したり、オリンピックの開催予定国の債権に投資したりして、その利益でハワイやオーストラリアに旅行に行ったりしました。

でも「インデックス投資」という言葉は、リベ大に出会うまで知りませんでした。

リベ大で初めて知って、「なんでこんなシンプルな方法を、今まで知らなかったんだろう」と思いました。値動きに一喜一憂せず、長期でコツコツ積み上げていく。夫の失敗と真逆の方法です。

iDeCoと新NISAもフル活用。ふるさと納税も毎年かかさず。

証券口座・ネット銀行・クレジットカードの管理は全部私が引き受けました。

お金の管理は、信頼だけじゃなく、仕組みで守る。それが私たち夫婦の出した答えです。

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今だから言えること

1700万円。改めて書くと、すごい金額です。

今、私が思うことはシンプルです。

お金の勉強は、したもん勝ち。

知らないままでいると、損をし続けます。夫がそうでした。私も、知っているつもりで、知らなかった。

お金の話って、なんとなく「品がない」とか「がめつい」とか思われそうで、避けてきた人も多いんじゃないでしょうか。私もそうでした。

でも知識があれば防げた損失があった。知識があれば守れた家庭があった。

遅すぎることはないです。私たちも、大きな損失があって、ようやく勉強を始めました。それでも、ちゃんと立て直せました。

まず知ること。それだけで、人生は変わります。

このブログが、そのきっかけになれたら嬉しいです。

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